国造りの神の御霊を祀る、最古の神社

大神おおみわ神社

古事来歴

Origin

<重要文化財> 拝殿

古事記・日本書紀に創祀の伝承が記されている大神神社。主祭神の大物主大神(おおものぬしのおおかみ)が三輪山に鎮まるため、古来より本殿を持たず、ご神体である三輪山そのものを仰ぎ見てきた。参拝者は、寛文四年(1664年)に徳川家綱が再建した拝殿を通して、三輪山に祈りを捧げる。

大物主大神は国造りの神であることから、人間生活の守護神として尊崇されているほか、医薬や酒造りの神としても広く信仰を集めている。4月18日の鎮花祭(はなしずめのまつり)は、大宝律令(701年)に定められた疫病除けの祭で、多くの医薬業者が参列する。11月14日の醸造安全祈願祭(酒まつり)には全国の醸造家や杜氏など酒蔵関係者が参列。大神神社が発祥である杉玉(酒蔵に吊るされるスギ葉の玉)が授与される。

神聖な空気に包まれた境内をゆく

Walking around

二の鳥居をくぐれば、たちまち厳かな雰囲気が漂う。凛として参道を進み拝殿へ。すぐそばには、樹齢500年とも言われる巳の神杉(みのかみすぎ)がそびえる。根元に大物主大神の化身である白蛇が棲むらしく、蛇の好物である卵や酒が供えられている。くすり道をゆくと、その先には、病気平癒の社として信仰の篤い狭井神社(さいじんじゃ)。拝殿左脇の薬井戸からは万病に効くというご神水が湧き出ている。ご神水をその場でいただき、境内を西へ。大和平野を一望できる展望台では目の前に大パノラマが広がる。さらに歩を進めると、知恵の神を祀る久延彦神社(くえひこじんじゃ)にたどり着く。学業成就・試験合格の社として多くの参拝者が訪れる。

写真は順に、①参道に立つ二の鳥居。②久延彦神社の展望台から望む大鳥居

所在

Location

大和国一之宮 三輪明神 大神神社
〒633-8538 奈良県桜井市三輪1422
https://oomiwa.or.jp/
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