旧家が語る薬業の歴史

薬の館

古事来歴

Origin

歴史文化館「薬の館」は、江戸時代後期に建てられた薬商・細川家の旧邸宅。細川家は藤沢薬品工業(現アステラス製薬)の創業者である藤沢友吉の母の実家である。漆喰壁と格子戸の重厚な外観に、往時の商都の風格が漂う。

館内には、帳場をはじめ、土間や蔵など、江戸時代の商家の姿がそのまま保存されている。薬づくりに使われた道具類も並び、当時の仕事ぶりがうかがえる。本館にある三つの蔵には藤沢薬品工業ゆかりの品々が並ぶ。

古い木製の薬棚や、往時の看板が並ぶ空間は、どこか懐かしく、まるで時が止まったように感じる。豪華な造りだが、落ち着いた佇まいのお屋敷でゆったりとした時間が過ぎていく。

江戸の息づかいを感じる邸宅を訪れる

Walking around

館内に展示された帳場や往時の看板。薬棚の上に鍾馗※が掛けられている。

※しょうき:中国に伝わる魔よけの神。防虫剤である藤澤樟脳(ふじさわしょうのう)の商標

所在

Location

宇陀市歴史文化館 薬の館
〒633-2174 奈良県宇陀市大宇陀上2003
https://www.city.uda.lg.jp/soshiki/41/1095.html
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