
旧家が語る薬業の歴史
薬の館
古事来歴
Origin


歴史文化館「薬の館」は、江戸時代後期に建てられた薬商・細川家の旧邸宅。細川家は藤沢薬品工業(現アステラス製薬)の創業者である藤沢友吉の母の実家である。漆喰壁と格子戸の重厚な外観に、往時の商都の風格が漂う。
館内には、帳場をはじめ、土間や蔵など、江戸時代の商家の姿がそのまま保存されている。薬づくりに使われた道具類も並び、当時の仕事ぶりがうかがえる。本館にある三つの蔵には藤沢薬品工業ゆかりの品々が並ぶ。
古い木製の薬棚や、往時の看板が並ぶ空間は、どこか懐かしく、まるで時が止まったように感じる。豪華な造りだが、落ち着いた佇まいのお屋敷でゆったりとした時間が過ぎていく。
江戸の息づかいを感じる邸宅を訪れる
Walking around


館内に展示された帳場や往時の看板。薬棚の上に鍾馗※が掛けられている。
※しょうき:中国に伝わる魔よけの神。防虫剤である藤澤樟脳(ふじさわしょうのう)の商標
